はじめに:はじめの一歩は「何からすればいい?」という不安から
「ワーホリに行きたいけど、正直なにから手をつけたらいいのか分からない…」
そんな声を、私はこれまでに何十人もの方から聞いてきました。
実は、私もオーストラリアに来る直前まで、ネットで断片的な情報を拾い集めて右往左往していたひとりです。でも実際に出発してから「あの手続きを先にやっておけばよかった!」と後悔したことがいくつもありました。
そこでこの記事では、私自身のリアルな体験をもとに、「これだけは外せない5つの準備」を具体的に紹介します。
パスポートの取得(または有効期限の確認)
海外に行くには、まず「パスポート」が必須。これは言うまでもありませんが、ワーキングホリデー(WH)ビザの申請では、パスポートの有効期限にも注意が必要です。
🔍 申請に必要な「有効期限」に注意!
たとえば、オーストラリアのWHビザでは、申請時点でパスポートの残存期間が6か月以上あることが条件です。私の場合、申請直前にパスポートを確認したところ、なんと残りがたったの5か月!慌ててパスポートセンターに駆け込み、なんとか出発に間に合いました…。
✍ 教訓:ワーホリを思い立ったら、まずはパスポートをチェック!
✅ パスポートの取得方法は2通り(2025年時点)
2025年3月からは、オンライン申請も可能になり、より便利になりました。
✦ オンライン申請(おすすめ!)
スマホとマイナンバーカードがあれば、自宅から申請できます。
必要なもの:
- マイナンバーカード(署名用パスワード)
- マイナポータル対応スマホ
- 顔写真(6か月以内に撮影、背景無地)
- 自署(サイン)の画像
手続きの流れ:
- マイナポータルにログインし、必要事項を入力
- 顔写真とサインをアップロード
- オンライン提出完了 → 発行準備の通知を待つ
- 指定された窓口で受け取り(本人確認が必要)
メリット:
- 窓口に行くのは受け取り時のみ
- 書類記入や写真貼付が不要
- 戸籍謄本も不要(デジタル対応)
✦ 従来の窓口申請
お近くのパスポートセンターで申請する方法です。
持ち物一覧:
- 一般旅券発給申請書(5年 or 10年)パスポートセンターに置いてあります。
- 戸籍謄本 原本1通(6か月以内)
- 顔写真(縦45mm×横35mm)
- 本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカード)
- 有効期限が切れていない旧パスポート(ある場合)
注意点:
- 地方によっては住民票が必要な場合あり
- 写真のサイズや背景色の指定に要注意
💬 体験談:私はこう乗り越えた!
WHビザの申請直前にパスポート更新となり、かなり焦りました。窓口が混雑していたこともあり、申請から受け取りまで2週間以上かかる場合もあります。繁忙期はさらに時間がかかることも。パスポートはWHビザ申請する際に必要な書類となりますのでパスポートは早めに有効なものを取得する必要があります。
「あとで確認しよう」はNG!
パスポートが古い人は、早めに申請 or 更新を済ませておくのが鉄則です。
ワーキングホリデービザの申請
続いて、渡航先のワーホリビザの取得です。
オーストラリアの場合、申請はオンラインでできます(ImmiAccountという公式サイトを使います)。
✅ そもそもワーホリビザってどんなもの?
オーストラリアのワーホリビザ(Subclass 417)は、18〜30歳(※国によっては35歳まで)の若者が、最長1年間オーストラリアに滞在しながら就労・観光・語学など自由に過ごせる特別なビザです。仕事も観光もできて、英語も学べる。そんな夢のような制度ですが、申請にはいくつかの条件と準備が必要です。
🛂 申請に必要な条件とは?
以下の条件をすべて満たしていることが申請の前提です。
- 日本国籍であること(対象国のパスポートを保有)
- 申請時の年齢が18歳以上30歳以下(誕生日ベース)
- 扶養する子どもが同行していない
- オーストラリア国外から申請する
- 過去にサブクラス417を取得していないこと(セカンド・サードを除く)
※2025年時点、日本は「サブクラス417」の対象国です。
📑 必要な書類まとめ
実際の申請には、以下の書類を準備する必要があります:
書類名 | 備考 |
---|---|
パスポート | 有効期限が滞在予定をカバーしていること |
銀行残高証明書 | 英文、約50万円(AUD$5,000)相当以上 |
クレジットカード | 申請料支払い用(VISA/MASTER等) |
証明写真 | デジタルデータでアップロード |
健康診断(必要な場合) | 指定病院での受診が必要 |
私の場合、健康診断は不要でしたが、念のためスケジュールには余裕を持って準備しておくと安心です。
✅ 健康診断が必要になる主なケース
① 特定の国・地域に3か月以上滞在したことがある場合(過去5年間)
たとえば以下のような国が該当しやすいです:
- 東南アジア(タイ、フィリピン、インドネシアなど)
- 南アジア(インド、バングラデシュなど)
- アフリカ諸国
- 一部の中南米の国(例:ペルー、ボリビアなど)
▶ これらは結核(TB)のリスク国と見なされており、該当者には胸部X線検査(chest x-ray)が求められる場合があります。
② 医療・介護・保育など、人と密接に接する職業に就く予定がある場合
たとえば以下のような仕事:
- 保育園や幼稚園で働く予定
- 高齢者介護施設での就労
- 医療施設でのボランティアや勤務
▶ この場合、胸部X線検査+血液検査が必要になることがあります。
✅ 健康診断の要否は申請後に通知される
ワーホリビザ申請時には、まずImmiAccount上で申請を行い、その後数日以内に「Health Examination Required」というメッセージが来た場合に、診断が必要となります。
✅ 健康診断を受けるには?
- 指定病院(パネルドクター)のみで受診可能
- 日本国内では、東京・大阪・福岡などに指定病院があります。
- 診断料は おおよそ15,000〜20,000円
✅ 結論:ほとんどの日本人には不要なケースが多い
多くの日本人の申請者は:
- 日本を拠点としている
- 過去5年以内に高リスク国に長期滞在していない
- 医療系職種に就く予定がない
このため、健康診断は求められないケースが大多数です。
必要かどうか不安な場合は、ImmiAccountの申請中に指示が出るまで待つか、移民局の「Health Requirement Wizard」で事前確認も可能です。
🖥️ ビザ申請の流れ(ImmiAccountでの手続き)
申請はすべてオンラインで行います。以下が基本的なステップです。
- ImmiAccountを作成(移民局公式サイト)
- 申請フォームの入力
- 必要書類のアップロード
- 申請料の支払い(A$650:2025年6月時点)
- 追加書類の提出(健康診断等)※該当者のみ
- ビザの承認通知をメールで受信(PDF形式)
💡申請後すぐにビザが下りることもありますが、最大で数週間かかる場合もあるため、出発の1〜2か月前には済ませておくのが安心です。
⚠️ 注意すべきポイント
- 残高証明書は申請者本人名義であること
- PDF提出の場合、英訳が必要な書類は英訳で用意
- ビザが下りてから航空券を予約すること(落ちる可能性はとても低いがゼロではない)
特にパスポートの有効期限は盲点になりやすいです。私は渡航3か月前にチェックしたところ、半年を切っていたため、急いで更新手続きをしました。
✈️まずは公式サイトで情報確認を!
オーストラリアのビザ制度は年によって変更されることもあるため、最終的には【オーストラリア移民局公式サイト】(ImmiAccount)で確認しましょう。
渡航資金の準備
ワーホリでは「仕事しながら滞在費を稼ぐ」スタイルが一般的ですが、最初の数か月は収入が入らないことも想定して準備しておくと安心してスタートできます。
私の場合:
渡航後1か月は語学学校→その後ファーム探し。収入が入るまでに時間がかかり、最初の準備資金が命綱でした。
渡航前に必要な費用はいくら?
ワーホリ準備では、渡航前にもまとまった費用が必要です。以下が主な項目です。
項目 | 費用目安(円) | 補足 |
---|---|---|
ビザ申請費 | 約65,000 | オーストラリアはオンライン申請(ImmiAccount) |
航空券(片道) | 約30,000〜70,000 | LCC利用で安く抑えるのがコツ |
海外旅行保険(1年間) | 約200,000〜300,000 | 病院代が高いため加入必須 |
語学学校(任意) | 約120,000〜160,000 | 1ヶ月通った場合の目安 |
渡航直後の生活費(現金) | 約100,000〜150,000 | ホステルや食費など |
▶ 合計:約50万円〜70万円前後が目安
私の場合、語学学校にも通ったため、出発前に約65万円ほど用意しました。
特に保険はあとまわしにしがちですが、加入していなかったら虫刺されで数万円の医療費が…なんて話もあるので、侮れません!
渡航後にかかる生活費
現地に到着してからも、仕事が決まるまでは出費が続きます。
オーストラリアの生活費は日本よりやや高めなので、事前に目安を押さえておくと安心です。
項目 | 月額目安(円) | 補足 |
---|---|---|
家賃 | 約50,000〜80,000 | シェアハウスを利用した場合 |
食費 | 約25,000〜40,000 | 自炊中心で節約可能 |
交通費 | 約10,000〜20,000 | 都市部ではバスや電車を使用 |
通信費 | 約3,000〜5,000 | プリペイドSIMや格安プランを活用 |
その他生活費 | 約20,000〜30,000 | 日用品、娯楽、交際費など |
▶ 合計:月13万円〜18万円程度
私は最初の3週間は語学学校に通い、その後ファームを探しました。仕事が見つかるまでに約1ヶ月かかり、その間は収入ゼロ。準備していた貯金が本当に頼りになりました。
ワーホリ資金の総額目安(1年間滞在)
- 渡航前の準備資金:50万円〜70万円
- 現地での生活費:約150万円〜220万円(現地で稼げばok)
▶ 合計:約200万円〜290万円
もちろん、現地で仕事をすれば収入がありますので、実際の自己負担はもう少し少なくなります。ですが「最初の1〜2ヶ月は稼げないかもしれない」という前提で、少なくとも50万円以上の準備資金を持っておくと安心です。
渡航資金を節約するコツ5選!
① 早めの航空券予約
LCC(格安航空会社)のセールを狙うと、3万円台で渡航できることも!
② シェアハウス活用
バッパー(バックパッカー宿)よりも長期滞在向けのシェアハウスの方が家賃が安くなります。
③ 自炊を習慣に
オーストラリアの外食は高額なので、自炊が基本。アジア系スーパーやファーマーズマーケットもおすすめ。
④ 通信費は格安SIM
オーストラリアにはプリペイドSIMが豊富。月$30程度で使えます。
⑤ 仕事探しは情報戦
語学学校やSNS、現地掲示板、求人サイトを駆使して、早期に収入源を確保しましょう。
資金計画がワーホリ成功の鍵!
オーストラリアでのワーホリは、とても貴重な経験ができるチャンスです。
ですが、資金が足りないと、行動範囲もチャンスも狭くなってしまいます。最低でも50万円、できれば70万円以上の準備金を用意して、余裕をもってスタートしましょう!
海外旅行保険の加入
オーストラリアでは、外国人が無料で医療を受けられる制度は基本的にありません。
風邪や腹痛、虫刺されでも通院費用が数万円かかることもあり、最悪の場合は入院で数十万円以上になるケースも。
また、ファームジョブや旅行中のアクシデントでケガをする可能性もあります。金銭面の安心と自分の身を守るためにも、保険への加入は必須といえるでしょう。
保険を選ぶときの5つのポイント
保険選びは「安さ」だけで判断しないことが大切。以下の5つを確認しましょう。
(1) 医療・救援費用の補償額
一番大事なのがここ。病気やケガの治療費、救急搬送費などをカバーします。
目安は500万円~1,000万円以上の補償があるもの。
(2) 携行品や賠償責任の補償
スマホやパソコンの盗難・破損、自分の過失で他人にケガをさせた場合などに備えた補償も重要です。
(3) 日本語サポートがあるか
緊急時に英語でやり取りするのは大変なので、24時間日本語対応のカスタマーセンターがある保険が安心です。
(4) 渡航期間中をカバーできるか
長期滞在に対応しているか?入国日から帰国日までしっかり保険期間を設定しましょう。
(5) オンラインで簡単に申し込めるか
最近はネットで完結できる保険も増えてきました。急な出発にも対応しやすくなっています。
保険にかかる費用は?
一般的な海外旅行保険の費用は、
- 12か月間で約15〜30万円
- 月あたり1〜2万円前後が相場です。
保険料は補償内容によって変動しますが、ケチって保険に入らなかったことで起きるリスクの方が高額になることも。
ワーホリにおすすめの海外旅行保険(実際の利用者多数)
保険会社 | 特徴 | ネット申込 | サポート |
---|---|---|---|
SBI損保 | 安くて補償も十分 | ◎ | ○ |
AIG保険 | サポート充実 | ◎ | ◎ |
ジェイアイ傷害火災「たびほ」 | 補償カスタマイズ可 | ◎ | ◎ |
H.S.損保「たびとも」 | HISグループで旅行者向け | ◎ | ○ |
すべてネット申込可能で、価格と内容のバランスが良いです。
\おすすめ/
特にAIG損保の海外旅行保険は、24時間日本語サポートや長期ワーホリ対応などサポートが充実しています。海外旅行保険の保険代理店の(株)ウィズハート公式サイトから、保険に関するご相談や簡単に申し込みが可能です、ぜひチェックしてみてください。
保険加入はいつまでに?
出発1週間前までには加入するのが安心です。中には出発当日でも加入できるものもありますが、余裕を持って準備しておきましょう。
到着後すぐの滞在先の予約
現地に着いてから「泊まる場所がない…」は避けたいところ。まずは1〜2週間分の宿泊先(ホステルやシェアハウス)を日本から予約しておきましょう。
私のおすすめ:
- 最初はバッパー(バックパッカー宿)→現地で長期滞在先を探す
- booking.com や Hostelworld などの予約サイトを活用
- 女性の場合は「女性専用ドミトリー」を選ぶと安心
✅ まとめ
ワーホリ準備でまずやるべき5つの手続きをおさらいします:
- パスポートの取得(有効期限の確認)
- ワーホリビザの申請
- 渡航資金の準備
- 海外旅行保険への加入
- 最初の宿泊先の予約
この5つをクリアすれば、あとは航空券を取って飛び立つだけ!
ご覧いただきありがとうございました!
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